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ECMポータルトップ > What's ECM > 3.文書情報マネジメントのための関連システム(3.9.4〜5)

3.文書情報マネジメントのための関連システム

3.9.4 バックアップに関する留意点

 バックアップ・システムの導入検討、運用開始、運用にあたっては、以下の点に留意する必要がある。

  1. リストアテストの実施
    リストアテストを実施しないままシステム運用に入った場合、障害発生時、バックアップテープはあってもデータは戻せないという事態をまねくため、リストアテストは必ず実施する。これまでもさまざまな原因で、せっかく取得したバックアップテープが利用できなかった事例は多い。
  2. バックアップ運用時間の確保
    データ量が増えて行くにしたがって、バックアップに要する時間も増大してくる。最大保管容量、ファイル件数からバックアップ運用時間を割り出し、これを確保する必要がある。特に、ファイル件数が多かったり、多量のファイルを不適切なフォルダ構造で格納した場合にバックアップ時間が非常に増大するので、注意を要する。
  3. システム障害回復時間
    障害発生時にシステムを回復させるためにはリストアが必要となる。大量にデータがある場合、リストア時間も多くかかることになる。許容されるシステム障害回復許容時間をもとにリストアに許容される時間からバックアップ機器/媒体、方式などを選定していく。
  4. リストア対象期間と運用環境の確認
    バックアップテープ運用では通常、曜日毎に別々のテープにバックアップを行なう。 テープ異常が発生しても当該媒体を交換するだけで、運用は継続できるため、忘れられがちなのが、リストア対象期間となる。中には、週次、月次のバックアップデータを長期に保存し、何かあったら、このバックアップテープから過去のデータを回復しようとするケースがある。このような場合は、バックアップソフトを使用し、運用としてはバックアップを取ってはいるが、保管期間的にはアーカイブしていることと同等となるため、長期保存環境の確認が必要となる。

3.9.5 アーカイブにおける考慮点

  1. 塵埃の多い場所で使用しないこと
    防塵タイプの装置も販売されているが、それでも塵埃の粒子が細かいもの、粘着性をもつものなどについてはトラブルを起こす原因となるので、それらの発生源の近くに情報マネジメントシステムを設置しないことが望ましい。粒子の細かい塵埃の卑近な例としてはプリンターのトナーがある。また、医療機関で使用のバリュームも細かい塵埃となって飛散し、媒体・機器に付着すると空気中の湿度で粘着性を持つことから要注意である。時に、磁気テープの中に塵埃が巻きこまれると光ディスクのようにクリーニングはできないので、塵埃環境には注意を要する。
  2. データ移行時に向けての配慮
    使用中のアーカイブ機器/媒体が販売打ち切り、保守打ち切りになる事態も想定して、データ移行計画を立てておく必要がある。一番の課題は新システムへのデータ移行時間であるが、新システムへの移行時は新データの登録は新システムのみとし、旧システムは参照のみとすることで、データ移行に割り当てられる時間は大きくなる。
  3. データの保全性の向上
    重要なデータの保全性を高めるには、複数の種類の媒体を使用することが推奨される。磁気ディスク、テープ、光ディスクの3種の媒体に同一データを保管している事例もある。

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